2022年2月7日(月)10:00-12:00に達磨寺方丈で「日本の古典色」をテーマにカラーリストの植田幸代先生の講座が開催されました。
この日は、達磨寺方丈横の池が凍るほどの寒さでした。方丈はガラス窓がありません。奈良県の文化財として、江戸時代に建設されたままの姿を残しています。2021年4月に4年の歳月をかけて修繕されました。江戸時代は庶民文化が花開く時代。方丈も地域の人たちが集まって祭りや旅人が疲れを癒したりする今で言う「サードプレイス」的な場所でした。襖には、冨田溪仙の絵が描かれています。
先生の講座の中で出てきた古典色の名前。
鴇色、苅安色、萌黄色、茜色、団十郎茶、松葉色。日本独自の名前のついた色どれだけ知っていますか?私は知らない色の方が多く、聞いたことのある名前でも色がイメージできませんでした。
色には、歴史や政治が絡んでできた色の名前があります。例えば、「団十郎茶」は、町民が少しずつ着物がカラフルになってきたことから、政府が鼠色、茶色しか着てはいけないという条例がでたそうです。規制のある中でも町民がさまざまな鼠色や茶色が生まれてきたそうです。「団十郎茶」もその一つ。歌舞伎俳優の団十郎が好んで使った色に名前がついたそうです。
色の名前のなりたちには奥深い背景があることがわかりました。
色と言えば、聖徳太子が初めて官位を取り入れて、階級によって色を決めた「冠位十二階」がありますが、会場の達磨寺は聖徳太子が摂政として活躍しているころに建てられた縁の地。会場の方丈には聖徳太子の掛け軸や像などもあり、歴史がそのまま感じていただける県の文化財の中で講座が受けられるって素晴らしいなと思いました。
次回は、3月25日(金)10:00〜12:00 「お寺でヨガ&ピラティス」を開催します。詳細はこちら!
https://www.oji-miracle100.net/hojoevent/20220325/